ジャスト・キッズ
ジャスト・キッズ / 感想・レビュー
garth
「私たちは、お互いに自分だけの脚でしっかりと立つことができるまでは、二度と離れないと約束し合った。そして、その後直面するすべての出来事を乗り越えていく間、二人でこの誓いを守り続けた」パティ・スミスのせどりっぷりハンパない。
2013/01/20
Levi
パティ・スミスとロバート・メイプルソープが出会ってロバートが亡くなるまでの回想録。時代のエネルギーを感じさせる描写には今も力をもらえる、と共に痛みも感じる。
2013/06/08
メルセ・ひすい
ロバートについては、既に多くが語られてきたし、これからも語り継がれていくだろう。彼の歩みを模倣する青年達。白い服を着て、彼の巻き毛想って喪に服す少女達。非難され、崇拝され彼の過剰さは呪われると同時に美化されていく。だが、真実は結局、アーティストの肉体そのものである作品の中にしか、見出すことができないだろう。真実は消えることはない。…写真家ロバート・メイプルソープとの出会いから別れまでの20年を、ニューヨークを舞台に綴ったパティ・スミスによる青春回想録。〈受賞情報〉全米図書賞ノンフィクション部門(2010)
2013/03/26
くさてる
とにかく美しい。ひととひとの関係がこんなに美しく激しく語られるのを読むことが出来て驚き。稀代の写真家メイプルソープとの関係を軸にしたパティ・スミスの自叙伝。煌くような有名人の名前が浮かんでは消えていく交友関係のめまぐるしさと同時に50セントのお金も大切にして身を寄せ合って生きていく若い二人の関係性の真摯さと変わらなさが同居している。メイプルソープの写真のように事実が美しくくっきりと描かれる。芸術と音楽、そして人間同士の、友情よりも激しく、愛情よりも濃い、魂の繋がりに惹かれるかたにお薦め。
2013/02/05
yanoms
本当に素晴らしい一冊だった。詩があって、写真があって、音楽があって、貧しさと時代と人の生死があって。美しすぎて泣けた。まだ3月だけど今年一番確定かも。
2013/03/24
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