五十嵐大介: 世界の姿を感じるままに (文藝別冊/KAWADE夢ムック)
五十嵐大介: 世界の姿を感じるままに (文藝別冊/KAWADE夢ムック) / 感想・レビュー
JACK
☆ 幻想的で美しい絵。世界の真実に通じる物語。漫画家、五十嵐大介さんの魅力を詰め込んだムック。たくさんの寄稿、対談、作品紹介、未公開スケッチなど、ファンにはたまらない本になっている。特に上橋菜穂子さんとの対談は素晴らしい。五十嵐大介さんの作品はテーマが難しかったりもするが、絵を見ればその凄さが分かってもらえると思う。ぜひ五十嵐作品を読んでみて欲しい。その深さに引き込まれると思います。
2017/07/31
阿部義彦
五十嵐大介さんは、デザインズで本格的に読み始めたので、遅れてきた読者です。初期の「はなしっぱなし」を抜きには語れない作家さんだと知りました。リトル・フォレストも面白そうですね。民俗学的でもあり最新科学とも繋がっている所が今時らしいなと思いました。本人のお顔も拝見できてとても読み応えがありました。緻密さと荒さの入り交じった絵が何よりも素晴らしいです。
2017/12/31
N島
五十嵐大介の世界を感じるための手ほどきが書かれた、一種の指南書。文面に躍る言葉を拾い集めるのではなく、言葉の海に横たわり心を遊ばせる…そんな気持ちで読む方が良いのかも知れません。肩の力を抜き、等身大の感性で接したい一冊。
2014/12/13
allite510@Lamb & Wool
五十嵐大介さんは今現在、自分にとって最重要な作家の一人。上橋菜穂子さんとの対談が良かった。上橋さん、いい人だな。上橋さんの「うるさい声が山のように聞こえるの。それを一生懸命捨象して、『黙れお前、黙れお前』というのを、私は繰り返しながら読む。だから読んでてヘトヘトになる」というのはまさにそれ。豊かすぎて、人間には耐えられないかもしれないノイズに満ちた世界を描き続けているのは五十嵐さんぐらいではないか。
2018/07/01
Bo-he-mian
五十嵐大介のムック本。ロングインタビュー、『精霊の守人』の上橋菜穂子さんとの対談、諸星大二郎、都留泰作など漫画家諸氏による特別寄稿、描き下ろし漫画『ムーン・チャイルド』、未収録漫画『鰐』、『台湾の犬』、『マサヨシとバアちゃん』、未公開資料集(ラフスケッチなど)、仕事場案内、作品解説、キーワード事典、年譜などなど。過去のインタビュー記事を読んできた五十嵐マニアでも発見がある、「新しい話」にこだわって取材&編集されている。特に、巻末のマニアックな年表には脱帽(笑)!
2018/01/31
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