星野之宣 ―デビュー45周年記念― (文藝別冊)
星野之宣 ―デビュー45周年記念― (文藝別冊) / 感想・レビュー
keroppi
諸星大二郎の1年後に手塚賞入選となった星野之宣。ジャンプで見た時、その画力とセンスにびっくりしたものだ。諸星大二郎が土着の匂いとすれば、星野之宣は都会的な香りがした。どちらも、素晴らしい漫画を描き続けてくれた。デビュー45周年記念のこの本では、二人の合作漫画まである。おまけに、子供時代に描いたウルトラマンとゴジラと大魔神が登場する漫画や、「タイムトンネル」を自分で漫画化したものまで掲載されている。大好きなのだが、2000年以降の作品は、ほとんど読んでいないことに気づいた。星野之宣の漫画読みたい‼︎
2020/07/26
kaoru
星野之宣デビュー45年記念ムック。抜群の絵のうまさと緻密なストーリーは他の追随を許さない。王道を行く作家でSFばかりか古代史も描き、大英博物館で日本の漫画家初の原画展が開かれたのも納得だ。日本古代史にも量子力学にも詳しくない私は高度な内容についていけない事もあるが、漫画としての面白さは外さない作風なので大丈夫。「日本の宝」と言われるが実力の割に知名度はさほど高くない。諸星大二郎との共作では稗田礼二郎Vs.宗像教授の戦いがユーモアたっぷりに描かれる。『2001夜物語』などの優れた作品群を読み返したくなった。
2020/12/14
ミライ
SFファンや考古学ファンにカルト的な人気を誇る漫画家の星野之宣先生のムック本。星野先生の語り下ろし3万字インタビューや、諸星大二郎先生との描き下ろし合作マンガ18ページ、幸村誠先生・田中芳樹先生からの寄稿、ゲームクリエイターの小島秀夫さんのリスペクトインタビューだったりとファンにはたまらない内容。ラスト100ページで星野漫画の 名場面、漫画に登場する名バイプレイヤー、星野作品の主要紹介がされており、これ一冊で星野之宣先生のこれまでのすべてを知ることができる内容となっている。
2020/05/30
ぐうぐう
デビュー45周年を記念した「文藝別冊」の星野之宣特集。3万字インタビューの中で、感情表現に重きを置いていないとの発言があるが、確かの星野之宣の漫画は、いわゆる男女の愛でドラマが展開したり、泣きの要素をクライマックスに配置したりといった小細工が少ないような気がする。それは星野が、キャラクターに依存した物語から距離をとっているということなのかもしれない。そう考えれば、『宗像教授』シリーズは宗像のキャラにまったく頼らずに物語が進行している。(つづく)
2020/05/30
はじめさん
文芸誌コーナーになくて、アニメ雑誌コーナーにあったぞい。SFや伝奇漫画の巨人・星野之宣先生デビュー45周年記念。コロナ流行ったときに「蘇民将来の茅の輪売れんじゃね?」と思ったり、色々とワシのいらん知識は宗像教授から植え込まれている。漫画界の重鎮による寄稿、そしてもうひとつの巨星ーー諸星御大による、妖怪ハンター稗田と宗像禁断の邂逅合作…! / 表紙絵はスマホで自撮りしてる忌部女史と宗像教授。英国押掛女房おさまったのかどうか色々気になるので、そろそろ宗像教授サードシーズン希望です。まずはアマビエの謎に迫ろうか
2020/05/31
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