よくわかる犯罪社会学入門
よくわかる犯罪社会学入門 / 感想・レビュー
子音はC 母音はA
犯罪統計の基礎とデュルケムやマートンやシカゴ学派などの社会学からの知見から犯罪を読み解く。社会学のおさらいになったと同時に、犯罪学の歴史的経緯も知れてよかった。サザランドの名前や業績、あと、犯罪学の反射の形から生まれた被害者学なる分野も知った。
2014/07/10
晴久
やっとタイトルに犯罪社会学という言葉が含まれている本を読むことができました。社会学や犯罪心理学と書いてある本は沢山あるのですが。もっと早く読めばよかったです。犯罪社会学を知る入門編としてとても良いのではないかと思います。一番うれしいのは巻末にブックリストが載っていること。なにを読めば学ぶことができるのかわかるのはとてもありがたいです。まあただのファン心理で学ぼうとしているので動機は不純ですが。最新の犯罪白書を図書館で予約しようとしたら貸出不可でしたのでそのうち大きい図書館に行って読みたいです。
2016/09/10
かつーん
社会病理学の入門書。18世紀からの犯罪社会学の学説史と理論が、簡潔に的まとめられている。内容としては第1部の1章と第3部を読めば十分だと思う。細かい理論が説明されていないが導入本と考えれば問題ない。編集方針として索引をつけていないのが少し難点だが、とてもわかりやすい記述で入門書としては最適。オススメできる一冊。
2011/12/08
まりこ
犯罪者の心を覗くだけでなく「社会との関係」から考察する。法律上の処罰やメディアの影響。8章以降○都市、文化葛藤論(習慣や規範の衝突)、分化的接触論(接触と学習butホワイトカラー犯罪の説明できず)、アノミー理論【マートン(文化的目標と制度化された手段)デュルケム(無規範)】、非行サブカル論(階級による反動形成)、中和(「普通の子」と区別することへの批判)、ラベリング理論、ボンド理論、環境犯罪学。理論の不十分さも示唆してあり、入り口として参考になった。
2011/04/07
あるれん
犯罪心理ではなく、犯罪社会学。周囲が人間にどう影響し、犯罪へと走らせるのか、という、ともすればバイアスまみれになりそうな内容を、学問の発展過程、時代背景と共に体系的にまとめたもの。ひじょーに面白いです。門外漢の入門書として。
2009/03/06
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