居場所なき時代を生きる子どもたち
居場所なき時代を生きる子どもたち / 感想・レビュー
katoyann
子ども劇場全国大会のシンポジウムを文字起こしした著作物。心理カウンセラーの三沢直子は、早期教育により遊びの権利が奪われて、情緒が不安定になる子どもの問題を指摘している。宮台真司は、成熟社会においては所属ではなくコミュニケーションによる承認が鍵になると解く。そこで、自己主張を支援する教育システムを作るべきとし,自己決定権を保障するためにも個別カリキュラムを導入し、教育を選択できるようにしようという。先駆的な意見だ。保坂展人もまた子どもの権利の観点から学校を選択する仕組みや親の参加権の保障を訴える。
2022/03/15
axxxo
宮台真司氏の学校教育の「個人カリキュラム化」「満員電車状況解除プログラム」などに関しても共感できた。この本は、1999年に出版されているのだが、今もそう変わっていないことは否めないしもどかしい。「どこどこに所属すればOK」とかないのだそうだ。私は、子どもの頃から塾や学校、部活などの居場所に依存していた。私も中学の頃にこちらを読んでいたらあんなに依存もしなかったでしょう。執着は何も知らないことからきていたのだなと分かった。大人の私も、「第四の居場所」や「人としての承認」という行為も大事にしていきたいと思う。
2024/07/13
れむ
3人で子供、学校教育、今の社会の問題についてそれぞれ書いてる。 東京はこわい。 薄いからさっくり読めるけど、詳しい話ではなし。多分それぞれ書いてる人の著書を読むのが良いかな。 宮台氏がアメリカ式のフリースクール式の教育の導入を提言してるけど、どうなのかなと。自由化して競争するほど脱落する子増えるんじゃないかな。 競争しかない世界はどうにかなりませんかね。
2014/02/01
tk
宮台真司の章だけ読んだ
2011/02/09
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