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織田信雄 (人物文庫)

織田信雄 (人物文庫)

織田信雄 (人物文庫)

作家
鈴木輝一郎
出版社
学陽書房
発売日
2013-01-16
ISBN
9784313752856
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織田信雄 (人物文庫) / 感想・レビュー

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かおる

日本史が苦手な私でも面白く読むことができた。天才と評された信長が実父であったことがそもそも不幸なことだった――としかとしか言いようがない。信長の命で養父である北畠具教を殺害し、信長に認められるため伊賀決戦に挑む。 一度目は下山甲斐にはめられ惨敗するが、大軍を率いて二度目には勝利し伊賀を根絶させた。伊賀忍者たちとの戦いが圧巻だ。今でいえば毒親たる実父信長に認められようと奮闘するも、そこに親子の情は存在せず、信勝の孤独な声がろうそくの炎に問い続けさせる。心の父と慕う明智光秀にも結果的に裏切られる。テーマは父?

2021/11/18

ふくろう男爵

あまりスポットの当たることのない織田信雄が主人公でテーマは良かったが、少しフィクション色が強め。本能寺の変後も、信雄には波乱万丈の人生が待っているので、その後も書いてほしかった。

2014/02/16

BIN

織田信雄の半生を描いた作品。長篠の戦い~本能寺の変までであるが、大半は伊賀攻略。サブタイトルの「狂気の父を敬え」というのが微妙。畏怖しているだけだった。唯一心を許せるのが蝋燭というのが泣ける。光秀との共謀は良い。どうせならこの設定を活かせたまま、本能寺の変後も欲しかったところか(史実と異なりそうだから難しいか)。

2013/03/13

愛敬 史

凡庸な武将のイメージが強い信長の次男・織田信雄が主人公の小説。魔王のごとき父・信長に畏怖し、心の父親を求め続ける彼は本当に凡庸な武将であったのか。最後の信雄の後ろ向きな決意のセリフに彼の孤独を感じずにはいられなかった。

2015/01/18

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