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顔面考

顔面考

顔面考

作家
春日武彦
出版社
紀伊國屋書店
発売日
1998-12-01
ISBN
9784314008327
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顔面考 / 感想・レビュー

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harass

顔をテーマにしたエッセイ。精神科医師である著者が書物や診察例や文学などから顔について語る。義務的に読んでしまったがいくつか変なものを知る。精神病患者の症状の顔をまとめた医学者向け写真集があるのだそうだ。それも実際の患者ではなくて俳優に表情を演技させた写真ばかりというものだそうで、いったいなんだそりゃと呆れる。引用されている写真やイラストや漫画の一部などいろいろ面白い。

2014/04/04

YumiMori

想像していたよりも学術的でしばし面喰らう。

2016/05/23

misui

「内面と他者の媒体としての顔」について、わりと気ままな語り口で進められる。顔なぞ頭部の皮膚でしかないとわかっていても、そこに物語を見てしまう人間の心を含め、顔を語ることにはある種のいかがわしさが付きまとう。キッチュな図版やエピソードが豊富な本だった。

2011/05/25

更新停止中

『人の顔』というのは人にとって一番魅力的なものであると同時に一番グロテスクで怖いモノなんじゃないか。所謂「美醜」と関係なく、人の顔を美しいと感じるのは人間が人間に対して抱く心理的な何かの仲介が必要で、それが外れてただモノとして見たら嫌悪感の対象でしかないのでは、とたまに思う。男兄弟がいる70年代の子供だったので基本マスクドヒーローを見て育ったのだが、物心ついた時から変身後の表情のない仮面の姿に比べて、変身前の人間の顔は随分不格好だと思っていて、その感性のまま大人になった自分の暗部をごんごん刺激された感じ。

2011/12/07

ebi_m

顔をめぐる想像力と狂気のドラマ(帯より)。ドッペルゲンガーは身体図式が外在化されたもの、という話が面白かった。理想の自分の姿をしたドッペルゲンガー。多分実際体験してみないとわからないんだけど、敢えて見たいとは思えない。

2009/09/29

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