ボタニカル・ライフ: 植物生活
ボタニカル・ライフ: 植物生活 / 感想・レビュー
アナーキー靴下
再読。この本の出版は1999年。テレビ番組でいとうせいこうに胸ときめかせた直後に出会った本であり、私自身植物の虜になっていた時期だったので「ボタニカル・ハードボイルド」の話等に強く共感し、これは運命的な出会いだとますますその想いを強くした。本書で一番好きなのは「キリストとしてのアボガド」話だが、「死者の土」とか「はりつけ」とか、悶えてしまうようなイメージ、言葉選びに打ちのめされるし、何より「アボカド」ではなく「アボガド」な点、アボカドブーム以前からの馴染みな雰囲気にシティボーイ感が醸し出されていて痺れる。
2021/09/26
秋製
読友さんの感想より。エッセイ集。いとうさん、初読み。 いとうさんなりの植物愛と、「ベランダー」(造語)として日夜奮闘していた日常が書かれていた。私は特にガーデニングの趣味は持っていなかったが、余り興味がなくても面白く読める本だと思う。面白かった!
2014/01/16
にゃも
何となく忙しくて(あくまでも何となく)本を読む時間も取れない(ような気がしていた)毎日に「これじゃあダメだ!」と一念発起したあの日…以来、歯磨きタイムが絶対の読書タイムとなった。しか~し!歯を磨きながら読むには危険過ぎる本だった。殆どのページに吹き出しポイントがあるのだ。大人なのでブハーっとはいかないが、ウプププとなり口角からダラダラと泡を流す羽目になる。全く、せいこうさんには大変な思いをさせらてしまった。でも、そんな時間も終わってしまった。私は今、惚けたようにホームセンターの園芸コーナーをさ迷っている。
2015/08/12
マカロニ マカロン
個人の感想です:B。『空想ラジオ』関連本。「俺」という人称と「植物」や金魚を愛玩する人がどことなく不釣り合いな印象を受けるが、いとうせいこうさんが花や観葉植物を愛情(時として恋愛感情にも似た愛情)をもって育て、観察していく記録。なかなか花をつけないアマリリスを見限り、別のアマリリスを買い込んでボタニカルライフに三角関係を持ちこんでしまうなどと擬人化した表現が笑える。800円の見切り品の胡蝶蘭を咲かせたり、ゴミ置き場から拾ってきたオンシジウムを丁寧に株分けをして再び咲かせるなどせいこうさんの見事な手腕が光る
2022/03/18
ひよこまめ
ドラマが面白かったので読んでみました。著者のように、私も植物と接している時は考えや妄想が止まらなくなる時があります。だから読んでいて「その気持ち分かります!」と勝手に親しみを覚えていました。ニチニチ草、水草、金魚の話が特にツボで、周りに人がいたのに吹き出してしまいました。巻末の、その後のボタニカルでそれぞれの植物がどうなったかがわかるのも面白かったです。
2014/10/28
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