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感覚の幽い風景

感覚の幽い風景

感覚の幽い風景

作家
鷲田清一
出版社
紀伊國屋書店
発売日
2006-06-01
ISBN
9784314010078
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感覚の幽い風景 / 感想・レビュー

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十六夜(いざよい)

言葉はいつもちぐはぐ。いつも外れ。捉えたとおもえば零れ落ち逃れ去る、そんな感覚の深淵へ。身体論の名手、珠玉のエッセイ集。いただきものだが、自分にはあまり合わず、読み終わるまでに時間を要した。女性の身体について書いてたり、おそらく年配の作者さんなんだろうなーと思っていたら、矢張り父と変わらぬ年代の方だった。

2021/04/25

☆☆☆ 対象物を深く考察することにより辿り着ける場所がある。鷲田さんがわたしをそこまで連れて行ってくれるのだけれど、読み進めるうちにだんだん理解が追いつかなくなってしまった。何度も挫折を味わいながら、やっと読了。話の筋とは関係ないのだけれど、"命をつなぐための算段にすべての時間を費やすしかないのが動物である。"という一文を読み、生きることについてモヤモヤしていた気持ちが取っ払われたような気がする。

2018/07/09

rasty

現場で迷い、混沌とし、気持ちが溢れそうになったときに頼りになるのはこんな哲学書です。個々の事象そのものへの対応方法よりも、個々の事象のその底流にある“核”のヒントを得るために、また厳しすぎる現実からの逃避のためにもこのような本は必要です。臨床哲学を掲げる鷲田先生。さすがに“老い”や“食”についての思考は秀でておられます。How to書ではありません。如何に自分自身の感性と共鳴することができるのか、自分自身の混沌を解くヒントになるのか、得心するフレーズにいくつ出会うことができるのか。終末期ケアへの必読書。

2012/09/25

霜月無二

面白かった!連載エッセイとして執筆されたものに、加筆修正を加えてまとめられたのがこの本。そのような訳で、一章一章、そしてその中の一段落一段落が読みやすい長さになっている。多少理解出来ない所があっても読み進めていけばまた違うテーマが新しく始まってくれるのが初心者としては有り難かった。とはいえ、それまでに書かれてきたことを踏まえて論じている部分もあるので、章ごとに完全に独立しているとも言えないのだが。重要なことは章を跨いでも繰り返し出てきてくれるので、多少は初心者の自分の頭にも刷り込まれてくれたと思う。

2011/01/03

喪女野 香織

意外にも、自分が普段感じるような事柄が多く書かれているのを見て、そんなに身体性を心配する事もないと分かる。老人の食の下りとか。孤独な人ほど頷く部分が多いと思う。

2011/04/06

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