はじまりの物語: デザインの視線
はじまりの物語: デザインの視線 / 感想・レビュー
コットン
紀元前の古代から現代迄の字・音楽・アートなど多岐にわたる話題の考察が凄い。例えば自然界にある「螺旋」:カルマン渦と呼ばれる水が回り込むときにできる水流の渦など。人間も「螺旋」を身に付けている。体表ではつむじ、指紋など。←と、螺旋という切り口を人間に当てはめる面白さ。ブックデザインがしゃれていて、小口を左にずらすとパルミ・ジャニーノ『アンテナ』の美女の顔、右にずらすと『フェラーラ宮殿の道化師ゴネーラの肖像』と。
2019/07/21
g.t
池袋の梟書茶房は、背表紙を覆い内容が見えない状態で本を売るお店。見ていて楽しい。本書はそこでふっと惹かれて購入した一冊。デザインに深い造詣があるわけではないが、日々目にする形や模様の由来、意味を考える事は楽しい。例えば西洋は縦の文化で、一方で日本は横の文化である、など。こういうのが「教養を深める」とか言われるのだろうな、芸術家名は20%程度しかわからなかったので、自分の知識の醸成に合わせて何度か読み直したい。
2021/09/19
あにこ
図版が豊富ですばらしい。しかも全ページカラー。そのかわりずっしり重たい。デザインにまつわるキーワード(遠近法とか、螺旋とか、レディ・メイドとか)について18章にわたって繰り広げられるエッセイ。縦横無尽のやりたい放題、という表現がしっくりくる。眉につばつけて聞いときゃよいのだ。ヨタ話もここまでおもしろけりゃ芸の内だ。
2020/12/14
takao
ふむ
2023/12/10
メルセ・ひすい
9. 15 この本・・ に人の顔 怖い! 対という観念、スピード、遠近法、四角形、グリッド…。デザイナーは世界といかに切り結ぶのか。その見方・考え方の「はじまり」を、豊富な図版を駆使して描き出す。楽しく読めるデザイン・エッセイ
2007/08/04
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