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短詩型文学論

短詩型文学論

短詩型文学論

作家
岡井隆
金子兜太
出版社
紀伊國屋書店
発売日
2007-05-01
ISBN
9784314010290
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短詩型文学論 / 感想・レビュー

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太田青磁

表現に際して、適切な言葉を探し、語彙の貧しさをなげく。短歌の場合は、そこに形式の約束があるから、選出の対象がさらに狭くなったように感ずる。だが、そこに働く選出の基準に、つねに厳として語のもつ音韻的特質があることはまちがいないのである・詩は、言語音が音素材としてもっている限定にさまざまな方法で挑むことにより、その限定を音楽とはちがった方向へ破ろうとする試みである・詩のリズム。ある長さの、変化の連続のなかに、同一因子の反復を見出してよろこぶ心・黙読に聴覚イメジは随伴しないようだ。しかし、詩を読むときはちがう。

2018/01/28

浦和みかん

短歌における韻律や俳句における写生などについて。一読であまりよく理解できていない気がするが、部分々々でも興味深い。

2015/09/22

nosime_tombo

俳句は客観的に風景をスケッチするものだと思っていたので、主観的な思惟する私の内面を、比喩により表出する現代的な俳句の在り方は興味深かった。正岡子規と高浜虚子はともに客観写生の人だと思っていたが、子規のそれが客観描写を手段として主観を出すことを目的としているのに対し、虚子のそれは花鳥諷詠であり、客観のウェイトが大きいというざっくりな解釈を持った。あまり俳句について触れる機会が無かったので、間違っているかも。理解を深めたい。

2024/04/14

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