精神科医がこころの病になったとき
精神科医がこころの病になったとき / 感想・レビュー
えちぜんや よーた
自分も慢性の双極性2型(躁うつ病の一種)。もう10年以上の付き合いがある。5年ぐらい毎日、頭痛、吐き気、めまい、眠気が止まらなかったので、苦痛を和らげるに認知行動療法をとってみた。自分の生き方や考え方を振り返り、身体への意識の向け方など時間をかけてやった。薬物療法のような即効性はないし、子どものころからの価値観を否定して別の行動を取らないといけないこともしょっちゅうある。ある意味とても辛い治療法だけど、この本に登場する精神科医(セラピスト)は全員すすめている。やっぱりみんな考えることは同じなんやね。
2016/11/10
egu
クリストフ・アンドレ氏の本は本当に引き込まれるので楽しく読めたが今回はやはりいいとこ取り感が若干あった感じがするもう少し内容を凝縮してくれれば更に良かったが、あれもこれも手を伸ばし過ぎて本当に知りたいコアな部分が出て来てない気がした。 巻末にある参考文書を読んでみると更に詳しく内容を把握できるはずだ。
2015/07/09
くさてる
題名から想像したような深刻な闘病記というものではなく、複数の精神科医による実体験からくるエッセイ集という内容だった。ただ、様々な症状に関する具体的なアドバイスはふんだんにあるので、参考にするのも手かも。もっとも原著はフランスなので、日本人からするとちょっと実感からは遠い…という印象のものもあります。
2013/08/28
shin
人生の「悩み」を専門家も抱える。そのときに、どのように乗り越えたかをエッセイ調で精神科医たちが語るというちょっと変わった体裁の本。心の病を分析科学のように捉えるのではなく、つらい状況の改善をめざすという「心理療法」的な立場から書かれている。日本ではまだ馴染みが薄いが、軽中度の病状に対してのケアをきちんとエビデンスに立脚した方法で実践した先生たちの体験談の数々は、率直な語り口とともにじんわりと効いてくる感じがする。
2015/07/08
あや
専門的な本ではないです。精神科医。心療内科の専門科が心の病にかかった時。専門科としてたくさんの人々をみてきた著者達が自分自身とどう向き合ったか。一般の人でも読めるように書かれていました。心の病は恥じることではない。心の病をどう乗り越えるのかが大切だ。という事を、著者地震の経験を踏まえて書かれていたことが、わかりやすかったです。心の病の種類も人によって違い、21人?くらいの人に書かれていました。専門用語も解説つきで書いてあり、作中に出てくるゲームなども欄を作って解説してあるため、とてもわかりやすいです。
2015/05/25
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