日本に固有種が多いわけ (固有種が教えてくれること)
日本に固有種が多いわけ (固有種が教えてくれること) / 感想・レビュー
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21年度の自由研究の参考文献。
2021/08/27
りらこ
『井の中の蛙大海を知らず』 本来の意味は全く違いますが、この言葉がなぜか浮かびました。 大きな日本列島、しかし固有種が多いのはその地理的な性格が大きいということ。 私がいる業界は、教科に分かれて子どもたちに勉強をさせていますが、この本を読んでまず思ったのは、教科の壁は実は薄くてそれぞれが関係し合っていることを理解して初めて学んだことになるし、本当の理解をしたといえるのだなということです。そのためにこういう視点を持って学びに繋げたいところです。日本の気候や地形との関係生態系海との関係などワクワクします。
2022/11/20
spatz
タイトルが少し意外に感じられた。実際の子供たちや自然保護の活動をしているレンジャーさんたち、各地にあるエコミュージアムなどにいくと、外来種から固有種を守る、というコンテクストで語られることが多く、絶滅危惧種だから守らねばならぬもの、というイメージが強いためだ。確かにそういう側面もあると思うが、本書では、日本の変化に富んだ風土が、今まで生き延びた多くの固有種を産んできたか、を写真やグラフ、地図などを用いていわかりやすく説明されている。#NetGalleyJP
2022/01/22
遠い日
進化というものを見る上で、固有種がいかに優れたサンプルであるか理解できます。古い環境が維持されている地域であること、島などの他の地域から隔離された環境であること、近い種の他地域のものと比較することで生き物の進化がわかること。これらの要素は、島国である日本にはぴったり当てはまります。南北に細長い国ゆえ、気候も幅広く、豊かな雨量が山林を育み、山が多いせいで高低差、寒暖差に富み、多様な生き物が棲めるということ。冒頭のみでしたのでこれはぜひ紙の本で読み直します。#NetGalleyJP
2022/01/18
遠い日
紙の本で読み直し。日本はとりわけ固有種が多い地域であり、それは自然の豊かさのおかげだ。陸生哺乳類だけでも107種、そのうち日本固有種は48種。同じ島国のイギリスやニュージーランド地比べてもダントツに多いそうだ。日本列島の成り立ちを見れば、6000万年前から現在までの、日本の形の変化を見ると、ユーラシア大陸から剥がれ、約1500万年前には割れた陸地のいくつかが回転してくっつくということが起こったようだ。大陸と繋がっていた間、渡ってきたと推測される動物がいた。地形、気候共に固有種に寄与するものとなった。
2022/01/28
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