心の森
心の森 / 感想・レビュー
じいじ
「エンキョリレンアイ」の著者、小手鞠さんが描いた可愛くて、温かくて、素敵な少年の夢物語です。主人公はボク、名前は響〈ヒビキ〉、齢は12歳(小学6年生)。ボクには二人のおばあちゃんがいます。優しいおばあちゃんと、病気で死んでしまったお母さんに代わって、ボクを育ててくれた、力持ちのおばあちゃんです。お父さんの転勤でアメリカへ渡ったところから話はスタートします。クラスの日本人は響君だけなのに、くじけず明るく頑張る響君が頼もしく見えます。夢に立ち向かう少年の心温まる素敵な物語です。森の中で佇む少年の表紙が秀逸。
2016/01/19
ケロリーヌ@ベルばら同盟
酒井駒子さんの装画に惹かれて手に取った本です。草木が生い茂る、鬱蒼とした森。様々な色合いの緑が重なり合い、木漏れ日をまとい、万華鏡のように変化する森の中で、孤独な少年は、物言わぬ少女に出会います。お父さんの転勤で、アメリカに引越して来たばかりのヒビキの日常は、デイジーと意思疎通をはかりたいと、懸命に努力することで、輝きと豊かさを増して行きます。二人で見上げる青空、動物たちの営み、巡る季節。友情と美しい思い出が育んだ心の森は、しっかりとヒビキの胸に根を下ろし、その後の彼の人生を強固に支え続けることでしょう。
2021/10/31
はる
優しさと切なさと。シンプルなお話ですが良かったです。ラストの少女の想いが何ともいえず胸に迫ります。ただ、この物語を魅力的に感じさせれるのは、やはり酒井駒子さんの装丁画の素晴らしさでしょう。改めて絵の力を痛感します。最後までこの絵のインパクトに引っ張られるようにページを繰りました。
2016/01/04
ヒロ@いつも心に太陽を!
駒子さんの表紙絵に釣られた一冊(-∨-*)いやらしい言い方をすれば「すぐに先が読める展開」のお話だったが、言葉から脳裏に浮かぶ景色はとてもキラキラとしていて美しかった。でも響と同じ小六が読むには少し物足りなくないかな?読書感想文の課題図書だったとのことだが、私なら原稿用紙2枚も感想を書く自信がない・・・。デイジーの死に関して最後は綺麗にまとめてしまっていたし、小学生はこの死についてどうとらえるんだろ?いい話でもとりたてて読み返すほどでもない、と感じるのは私がオトナになってしまったからだろうか(´△`*)
2013/05/16
けんとまん1007
穏やかな心になれる。そんな、静かな物語。森の妖精のような存在との出会い。人は、だれもが、心の中に森を持っている・・・持っていてほしいと思う。森の恵みは、心にも体にも。
2019/01/08
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