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図書館への私の提言 (図書館の現場 2)

図書館への私の提言 (図書館の現場 2)

図書館への私の提言 (図書館の現場 2)

作家
三田誠広
出版社
勁草書房
発売日
2003-08-01
ISBN
9784326098286
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図書館への私の提言 (図書館の現場 2) / 感想・レビュー

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izw

「図書館は無料貸本屋か」という議論が盛んだった2003年の出版。三田誠広が日本文芸家協会の知的所有権委員長として、ベストセラーの過剰な複本を止めるよう、複本の予算を他の教養書にまわすよう、そして、著作権者が金銭的に還元される仕組みの導入を訴えていた。司書課程の関連図書にあり、読み返してみた。図書館の予約が数百人になる本で複本が数十もある、それが売り上げを減らしている、その相応文を補填してほしいという主張である。当時、図書館側と議論が平行線だったが、その後納まってしている。双方納得したわけでもないだろうが。

2022/05/20

ハヤカワショボ夫

図書館本を読んでみた。三田氏については他にも興味深い本(空海等)を色々と書かれています。読んでみて図書館で働いているものとしては耳が痛い問題点が提示されています(無料の貸本屋、複本、コピー機問題)が文章が優れていてスーッと入ってきます。公共図書館は本来文化の振興の存在だったのですが「文明は文化を駆逐する」から利便さや利用しやすさに走り、さらに電子情報などの社会的状況も加わって本来の役割を見失っています。公共貸与権を保障し「ライブラリー価格」を導入することで著作者の保護をする提言でした。卓見です【図】★★★

2015/05/25

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