イコノロジー―イメージ・テクスト・イデオロギー
イコノロジー―イメージ・テクスト・イデオロギー / 感想・レビュー
ひばりん
冷戦崩壊後、アメリカの左翼的知性が美術史的なフィールドに流れ込んだことを「文化左翼的現象」と呼ぶかどうかはともかく、きわめて冷徹な社会科学的探究が美術というフィールドにおいてなされたことの一つの達成とみるべき一冊。マルクスの偶像崇拝論や価値の転倒についての思考が、カメラ・オブスキュラに関する美術史的背景から再読される章は、とりわけ社会科学的な価値が高い。
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