<私>のメタフィジックス
<私>のメタフィジックス / 感想・レビュー
Amano Ryota
ぼくの意味とはなんだろうか。生きることが自明である人にとっては、この問いは無意味なものだろうと思う。そして、それはおそらく善いことなのだろう。でも、生きることが自明でない人にとってーーつまり、生きることそのものが人生の課題である人にとってーーぼくの意味を問い、ぼくの意味を考えることは、文字通り死活問題となる。「いかに困難であっても、ただ一人しかいないこの私を、そして私がただ一人しかいないということの意味を問わねばならないのである。」永井均さんが歩いた道は、いろんなぼく達にとって、ひとつの道標となると思う。
2016/06/26
伊勢田和良
永井均「私のメタフィジックス」を読みました。 永井均さんは、日本では数少ない哲学者です、 大半の哲学者と呼ばれるのは「哲学」学者です。 欧米の著名な哲学者の著作を翻訳し、解説し、紹介しているだけです。 自分の独自の哲学は持っていません。 永井さんの著作は何冊か読みました。面白いのですが、隔靴掻痒の感が残ります。 例えていうと全10巻完結のコミックの、9巻・10巻あたりを読んでいる感じです。 第一巻から読まなければストーリーが楽しめない感じです。 そこで永井さんのデビュー作である「私のメタフィジクス」を読む
2015/06/26
あみだ
私の力不足のせいで理解出来ない点が多々あった。独我論について、もう少し多様な書物に触れてから再度読めればいいなー
2013/07/04
テツ
「私」とは一体何なんだろう。幼い頃にぼんやりと自分自身は一体何なんだろうかと疑問に思って以来、考えても考えても解らない。考えるにつれてどんどんと深みに嵌り自分と自分以外の存在の境界すら覚束なくなる。確固とした「私」という者を認識できれば色々と自分を取り巻く自分自身に由来する問題も解決しそうなんだけれど中々難しい。「この私」「思考するこの私」自分は思考しなければ存在すらしなくなりそうな気分になり恐ろしくなった。
2013/02/08
КИТАРУ МУРАКАМУ
永井均の原点。徹底的に一人称の「この私」に拘っている故に、この本の面白さがある。
2011/02/06
感想・レビューをもっと見る