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家族というリスク

家族というリスク

家族というリスク

作家
山田昌弘
出版社
勁草書房
発売日
2001-10-01
ISBN
9784326652594
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家族というリスク / 感想・レビュー

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寛生

やっと読み終えた。学者が書いた本だという印象を持つ。つまり、上から目線の本。とても残念。それと、本を通して、日本と欧米を比較しているが、これもよく学者がやること。こういう「語りかた」こそ、「語りなおす」必要があるんだけどな。姜尚中が雑誌の対談でいってたが、米国への日本人のまなざしは、戦前、戦後かわっていない。なんでもかんでも欧米にならえなんていうこういう語りかたは、私にいわせてみれば、日本の社会のためにも、また将来を担う子供たちのためにもならない。著者自身がよくよく、もういちどこの本をよみかえし、いかに彼

2013/02/14

marukuso

著者の短評を集めた本。パラサイトシングルの増加は子供を自立させない親の問題でもある。いつまでもぬくぬくと贅沢に生活できる20・30代とはなんと羨ましいことか。自宅通いの大学生なんかも入れるべきなのではないだろうか。フリーター、専業主婦、共働き家族など、どれも一続きの問題意識で貫かれている。

2018/10/30

ハルバルミチル

家族がセイフティネットではなくリスクとなり得るという指摘は鋭い。しかしパラサイト・シングルが少子化の原因との主張には同意できない。しかもその対策としてサッチャーやレーガンの政策に見倣って自立を促し、〈依存することにペナルティーを与える社会を作る必要〉があるとまで言う。この本が出版された時期(2001年、小泉政権誕生)の風潮と言えばそれまでだが、こんな論調が蔓延っていたのでは第三次ベビーブームが訪れることがなかったのも宜なる哉。

2016/12/19

shady0004

家族の不確実性は戦前についても言えるが、当時は個々の家族が壊れてもそれを支える共同体が存在していた。その共同体が淘汰された現代においては家族崩壊後の心理的安心を供給するシステムは存在しない。また、近代社会が生みだした「専業主婦」という装置は、高度経済成長という右肩上がりの社会を前提としている。73年のオイルショックで終焉をむかえた高度経済成長のあと、70年代末〜80年代にかけて理想的家族の解体が始まると理解する。

2012/10/23

陽香

20011015

2013/02/04

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