サイバーパンク・アメリカ 増補新版
サイバーパンク・アメリカ 増補新版 / 感想・レビュー
マサトク
三十年以上前の本が、去年になって増補新版ができ、電子書籍化されていたことをまず喜びたい。基本はサイバーパンク・ムーブメントの中心人物たちへのインタビュー。今となっては若さゆえのテンションかな、と思える発言もあるけど、それも時代の熱気を感じられて良い。巻末資料を読むと、日本語訳されたものの少なさに驚いてしまう。ギブスンやスターリングらが何を思い作品を書いていたのかを読めたのは良かった。SFを分析=脱構築するには、通常の文学的物語の研究とはまったく異なる作業が必要というディレイニーの立場には疑問もあるが。
2022/12/10
をとめ
図書館
2024/05/04
Mits
この当時のアメリカSFファンダムの実録ルポだ。どうも、サイバーパンクってのは、ジャンルとかスタイルじゃなくて運動、というかパフォーマンスだったのな。それで、その時代の尖がった作家たちがこぞってそう標榜したからそうなった。なるほど。そして、そういう経緯だからすぐにしっちゃかめっちゃかになってその境界なんかどこにあるのかわからない。 個別の作家のエピソードとしてはディレイニーのものが一番面白かった。
2022/11/09
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