亡命日記
亡命日記 / 感想・レビュー
はる
ソヴィエト・ロシアでの要職を解かれた彼が、家族を伴ってタジキスタンのアルマアタへ旅をしているその最中に追放が起こり、以降メキシコへの11年間ビザのない流浪の身となる。政治的主張の手段が無かったフランスでの7ヶ月間「かつて歴史的な大事件に参加し得た理由で私の過去がいまの私の行動の可能性を封じている。それらの事件の意味を明らかにし、将来の展開を予測しようと努めることだけだ。」を基調に書かれた。 綴られた中にある妻と子ども、孫そして文学への思いが、彼の革命思想の一つの魂となっているのかなとも読めた。
2022/11/30
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