四十七秒の恋物語
四十七秒の恋物語 / 感想・レビュー
ササミ
図書館本。「シンガーソングライター」という職業を知ったのは、谷山さんの楽曲に出会った小学生高学年の頃でした。透明感のある美しい声と音楽、独特の世界観にすっかり魅了され、どっぷりハマっておりました。本作は1979年に刊行された「谷山浩子童話館」に書下ろしを加え再構成されたもの。1話1話が、谷山さんの1曲1曲になりそうな、不思議でシュールな世界が展開されています。ほとんどがお若い頃に書かれた作品という事で、繊細で感受性の高い谷山さんのイメージが伝わってくるような1冊です。
2013/05/23
梨姫
再読。不思議で綺麗な夢を見ているような短編童話集だが、中にはちょっと怖いイメージの話も。教訓的な話かと思いきや、ラストが意味深にぼやかして終わっているので、何通りもの解釈ができるかも。表題作は四十七秒と名前を付けたのが内容にぴったりでお洒落。子供の頃に愛した思い出が窓の外を流れたり、何もかも真っ赤な町や真っ白な町の両極端さなどなど、ストーリーが色を持って脳内に鮮やかに映るので、視覚的に印象に残る話が多かった。どれも辛めのメルヘン。
2011/01/08
しろねり
1979年に刊行された「谷山浩子童話館」に4編を加えた、掌編小説集。幻想的な雰囲気は変わらずあるものの、作家としての未熟さを感じる。あとがきで、踏み切りの信号機に自分の半身を見出していたと語っていたことが印象に残った。
2009/06/18
オワリハジメ
小川未明みたいな童話集。
とかげ
楽曲がとてもスキなので、書籍の方も挑戦してみました。 流れるようなリズミカルな文章で、あのぞくぞくする声で音読されているような錯覚をも覚えました。 不思議な、泣きそうな、でもどこか優しい、ふわふわする、そんな感じです。
2009/04/04
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