東京異端者日記
東京異端者日記 / 感想・レビュー
よしだ まさし
森奈津子『東京異端者日記』廣済堂を読了。 森奈津子はあの大傑作『西城秀樹のおかげです』を読んで以来追いかけている作家なのだけれど、いま読書記録を調べてみると『西城秀樹のおかげです』を読んだのは2002年6月となっている。もうそんなに前のことだったのか。そして、『西城秀樹のおかげです』以前にも『冒険はセーラー服をぬいでから』『白百合館の変な人たち』を読んでいるということも判明。なぜ読んでいたのか、まるで思い出せない。 本書はその森奈津子がホームページで連載していた日記をまとめたもので、森奈津子の幅広く
2014/03/08
白い駄洒落王
この頃の森奈津子は面白かったな。
2012/09/16
サリュ
本書は現実と幻想テーマに書かれている。(「善良かつ平凡な市民の方々」の世界が「現実」、セクシュアル・マイノリティたちの裏世界が「幻想」) どこか妖しく、耽美な(?)幻想の世界を覗けるのが本書です…そして森津奈津子さん独特の感性には笑わせられると思います。
2013/09/14
彩也
もと少女小説家、現ホラーSF作家・森奈津子の、「あやしい出来事、あやしい人々との交流」を綴った、耽美を志つつお笑いで、ときどき色々考えさせられたりする日記。セクシャルマイノリティについての話題が多く、著者は自分も含めた彼ら彼女らの世界を「幻想」と述べている。その世界は、「善良かつ平凡な市民の方々」にとって「幻想」、つまり彼らの「現実」には含まれない、と言う。そして、「幻想」を「現実」として見せるのがこの日記だ、と。出版は既に十年以上前。今も「幻想」と「現実」の区分はあるだろうか。あるな。
2012/04/07
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