風狂奇行
風狂奇行 / 感想・レビュー
rosetta
宗教学の本を読んでいて、江戸時代に富永仲基という孤高の天才仏教学者が居たということを浅学にして最近初めて知ったので、彼について手軽に知れる本がないかと検索してこの本に当たった。学問好きの商家に生まれ同時代の人には一介の街の儒者としか評価されずとも自身の満足で1冊の本を残た男に作者が己を投影するこの本はそれなりに読み応えがある。ただ生活や想い人についてよりも思想の内容についてもっと知りたかった自分にはその点では物足りなかった(無い物ねだり)。何作も読んでいるが作者だが大学の同窓であることも今回知った。
2022/01/04
tom
江戸時代の学者の話。この時代の民間の学校のスタイルをかいま見ることができたような感じはある。その意味では面白かった。
2011/11/07
とくま
×P162。 つまらないわけではない、けど面白くもない。
2017/09/01
まさみつ
はっきり言って面白くはない。だけど良い本。しみじみと、良い本。
2009/07/30
フックン
「早雲の軍配者」から入りました。舞台は、江戸時代中期の享保期の大阪が中心です。登場する学者たちは奇人が多く、主要人物の一人、畿三郎は基本的に本ばかり読んでいて、全体的に地味な内容の小説です。 だけどいい本なのはまちがいないです。あとがきで作家の思い入れも伝わってきました。 孤独に学問を追求し続ける姿に感心し、そして、終盤で自分のためにだけ努力してきた畿三郎が愛する人のためにもがく姿は、感動を覚えました。
2011/05/29
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