それゆけ茶人
それゆけ茶人 / 感想・レビュー
kaoriction@感想は気まぐれに
ギターデュオ・ゴンチチのチチ松村、初エッセイ集。「茶人」とはお茶を点てる人ではなく、端的に言えば「変人、奇人」のことだ。が、チチ松村はそれを特有の「風流な世界」として追求する。モノの見方、捉え方、感じ方は確かに変わっているのだが、なんだろう…?その独特さが肩肘張らず、チカラが抜けていて、なんだかとても幸せそうで、読んでいる私も幸せな気分になってくる。身近にいたら厄介かもしれないが、ふとした時、身近にいてほしい。寝る前のおかき、わかるわぁ。巻末の中嶋らもとの対談も茶人同士?何だか楽しげ。素直に生きる。茶オ!
2021/01/18
さすらいのアリクイ
ミュージシャンチチ松村さんのエッセイ集。本の題の「茶人」とあるのは、チチさんが聴きに行った落語の中に出てきた「茶人ですなあ」という言葉にチチさんが反応したのがきっかけだとか。チチさんは茶人をわが道を行く人、変わってる人という意味で使っているのかなと。この本の中にはその「茶人」が次々と登場。入ったお店で遭遇したお店のオッチャンたち。オナラを出すのが非常にうまい友達。チチさんの色々な匂いへのこだわりなど。真面目に読むより、ああ、チチさん、なんか面白そうな事態に遭遇してるな…という感じで読むのをおすすめします。
2017/10/03
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