山本七平と日本人―一神教文明のなかの日本文化をめぐって
山本七平と日本人―一神教文明のなかの日本文化をめぐって / 感想・レビュー
ネコ虎
日本にどうしてもキリスト教が根づかない理由についての対談本で、また山本七平への忌憚のない批判もなされています。ベネディクトの「菊と刀」で日本人は一億総懺悔のように恥の意識しかないことにうろたえ、罪の意識がないからダメなんだとつい反省してしまったのですが、会田、佐伯氏によって、これは上から目線でプロテスタンティズムの文化から見た評価に過ぎないのだと明確に切り捨ててくれます。図書館にしかない本なのであまり普通の人が読める本ではないですが、気楽に西洋と日本の比較について学ぶことができるよい本でした。
2016/03/04
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