日本綺人物語 (廣済堂新書) (廣済堂新書 24)
日本綺人物語 (廣済堂新書) (廣済堂新書 24) / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
福田和也の本を久しぶりに読んだ。句読点を打つ度に改行するその文章は枚数稼ぎと言われても仕方ないが、それでもそんな読み捨ての大衆小説の様に書かれた近現代の人物伝というのは趣きがあって面白い。名前しか知らない人物が多かったのでなおさらである。近現代の人物は戦国幕末の人物と違ってその伝記が人口に膾炙していないので、意外な交遊があり、それだけで山田風太郎の明治物みたいな面白さがある。好感を持ったのは山路愛山。すっかり好きになってしまう。書き下ろしの高峰秀子も良かった。廣済堂のチープな装丁も好きだ。
2015/04/07
Yuusi Adachi
フクカズセンセイ18番(笑)。近世偉人伝。フクカズセンセイは日本のツバイク。昭和天皇もいよいよ読みますかね。☆☆☆★★
2014/05/17
らっそ
不思議な本だった。綺人は端から見てるのが良いと思う。周りにいると自分の人生が無茶苦茶にされそう
2016/08/10
YumiMori
ダラダラしてるときに読むとちょうどいいかもと思える読後感。
2015/01/07
Sato1219
月刊誌のなかでも新潮45のゴシップ趣味やシニシズムがけっこう好きで、その連載をまとめたもの、ということにまず惹かれた。加えて、大宅壮一や小林一三のようないまなお語られる巨人の評伝はもとより、あまり知られていない(というより、往時一世を風靡しつつも、いまでは忘れられた)ひとびとの評伝が面白い。女子学院を創設した矢嶋楫子なんて、全然知らなかったけど、こんな人生を送ったひとがいたとは!彼女に限らず、不自由で偏見の強かった、あんな昔に、これほどまでに冒険をした人がいたということに素直にびっくりするし、痛快に思う。
2012/11/28
感想・レビューをもっと見る