「わかってもらいたい」という病 (廣済堂新書)
「わかってもらいたい」という病 (廣済堂新書) / 感想・レビュー
香菜子(かなこ・Kanako)
「わかってもらいたい」という病。香山リカ先生の著書。私もわかってもらいたい、理解してもらいたい、認めてほしいという欲求、承認欲求を強く感じることが多いから、香山リカ先生から「わかってもらいたい」という気持ちは人間にとって当然の欲求と言ってもらえてどこかすっきり。でもそういう承認欲求を上手にコントロールして、愚痴をこぼしたり不平不満を言ったりしないことも大切。わかっていても難しいけれど。
2019/09/06
さやぽん
よく香山先生の本は「具体的にどうしたらいいのか答えを書いてくれてなかった」という感想を目にしますが、私にとっては救われた本でした。 香山先生が「こういうことにわかってもらえないという人がいるんだよ、こういう人もいるよ、あんな人もいるよ」と教えてくれて「ああ、いま自分は香山先生にわかってもらっている」という感覚になりました。読書における著者と読者ってそういう側面があるんじゃないでしょうか。 私にとっては良い本でした。
2019/11/07
ルナティック
「こういう事例がある」の部分は共感できるが、まぁよくあるコトって気もする。加えて、何か助けになる方策や考え方はあまり提言されていない。極端にいうと、SNSから離れなさいってこと?ネットのことから、リアルな世界へと及ぶことも感じられないし。う~ん「あなた次第よ」というつもりなのか?助けを求めて読むと肩すかしだが、知識のひとつとして読むと得るものもあるかと。心を満たすことをネットに求めても虚しいってことか?まぁネットは使い方ひとつだからネェ。
2018/04/16
mochi
「分かってほしい」は一方的で難しい。他人は他人、自分は自分という風に分けて考えるのが大事だけど、時に仲良くなりすぎて、その境界が曖昧になってしまって、お互いに依存しすぎたりすることは多かれ少なかれあるのでは。結局のところ、他人に期待しすぎないで自分がどうありたいかなのだと思う。しかしながら、自分一人でそれを矯正していくのがなかなか困難なこともあるので精神科やスピリチュアルカウンセラー、占い師に話を聴いてもらうということになるのかなと思う。
2019/12/06
saiikitogohu
「恋愛依存症者の三つの特徴…①過度な時間と関心および『自分自身の存在よりも優先されるべき価値』を依存の対象である人にそそぎ、その傾向はしばしば強迫的的、②相手に対してつねに『無条件で確実な愛情』という非現実的な期待をもつ、③関係をもっているあいだ自己管理がおろそかになる…見捨てられる不安を常にもっているので」「本当に自分を捨てないかを試すために、『いますぐ会える?』『毎日20回連絡して』といった無理難題を突きつける…SNSの普及でいっそう言いやすくなっている」(96)
2018/10/14
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