青木雄二漫画短編集 完全収録版 『ナニワ金融道』第1話&最終話も特別掲載!!
青木雄二漫画短編集 完全収録版 『ナニワ金融道』第1話&最終話も特別掲載!! / 感想・レビュー
yam6
モーニングでナニ金を読み始めた20代後半の時期、この漫画家は資本主義嫌いなんじゃないかなとうっすら感じていたが、この短編集では本人がマルクス主義を否定しないことを記している。友情、ラテン喫茶、屋台、盛場あたりがいい。
2019/08/26
阿房門 王仁太郎(アボカド ワニタロウ)
『ナニワ金融道』完結と共に漫画家を引退し、(言葉は悪いが)ナニワのマルクスを名乗りながら財テク本を粗製乱造した青木から失われた「唯物論や疎外論と言う正論に凭れながらも幸福になれずも生きて行く敗者」と言う文学・芸術的問題意識が色濃く、特に『50億円の~』に見られる観念論と唯物論と言う表向きのテーマを超えた「自意識過剰で正論をくっちゃべりまくるインテリ崩れの冴えない男」と「間違った観念論を信奉しながらも兎に角動いて事態を変えた男」と言う対比は青木が晩年堂々と表せなくなった「反庶民」的な個人観ではなかろうか。
2022/06/11
浅野月
ゼニの人間学が良かったのに、図書館本だったのでお布施の意味もあって買うてみた。悲しき友情、ええやん。
2018/11/16
甘鯛
文学的な作品が多く、荒削りながら作者が持っている光るものを感じる。
2021/06/28
たかちん
ナニワ金融道から作者のファンになった。短編も日本社会の下層民にも焦点を当てて、社会の現実や矛盾を巧く描いている。
2020/03/23
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