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お会式の夜に

お会式の夜に

お会式の夜に

作家
黒野伸一
出版社
廣済堂出版
発売日
2019-08-14
ISBN
9784331522530
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お会式の夜に / 感想・レビュー

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ぶち

お会式は日蓮上人入滅の法要です。池上本門寺のお会式には、全国から30万人もの人が集まるそうです。 そんな門前町を舞台にした小説です。池上に新たに越してきた人たちの中には昔からの住人たちと軋轢を生じてしまっている人もいます。軋轢が遠因となって悲しい事故が起こってしまいます。そこから立ち直っていくきかっけがお会式の万灯行列で披露される纏振りなのです。お会式という命日の法要は静かに厳かに執り行われるものだと思っていましたが、この小説で人々に元気を与えてくれる活気のあるお祭りだと知り、嬉しくなりました。

2020/08/14

ダミアン4号

お会式とはなんぞ?ふむふむ東京大田区にある池上本願寺で行われる日蓮上人入滅法要の事。毎年10月に開催され30万人が訪れる盛大なお祭り…主人公の美咲は不仲だった父と父が介護していた祖母の遺したマンションに移り住む。大手工作機械メーカーをリストラされたばかりの彼女は求職活動もままならず鬱々とした毎日を送っていた…毎朝、玄関のチャイムを押しては居なくなるピンポンダッシュの犯人を捕まえてやろうと待ち構えていると姿を現したのは大柄な赤い野球帽を被った少年…ダッシュして逃げる少年を元々体育会系で脚力に自信ありの彼女は

2020/05/06

ぶんこ

池上の近くに住んでいたことがあるのに、お会式を知ったのは引っ越ししてだいぶ経ってからでした。勿体ないことです。小学生や女性の纏ふりを見たかったです。池上界隈や本門寺を懐かしく思い出せて楽しい読書でした。美咲さんのお節介ぶりには驚きましたが、いき場のない小学生には貴重な存在でしょうか。こういう人がいてくれるだけでホッとします。お会式のような行事は大事に受け継がれていって欲しいです。一度は見に行きたいですが人混みを思うと躊躇。

2020/07/05

よこたん

“日蓮上人の忌日のお逮夜に、万灯を掲げ、威勢よく纏を振りながら、太鼓と笛に合わせ、練り歩くのが池上のお会式です。” 日本各地津々浦々には、様々なおまつりがあるんだなあ。歴史ある土地にも新しい住民がやってきて、お会式さえも「夜遅くまでやかましい!」と苦情が出るのは世の流れかと寂しくなる。居心地がいいとは言えない家庭環境、学校から離れた世界で活き活きと目を輝かせ、汗を流す二人の男子を襲ったかなしみがやり切れない。この本読みやすいし、大人の恋愛要素を薄めて、きっぱりと児童書にしてしまったほうがいいかも。

2019/10/28

千穂

池上という所に行ってみたくなりました。お会式という宗教的なお祭りもこの読書で初めて知りました。裕也の事故は、ストーリーの流れから必要だったのか?小3の尊には辛すぎるよね〜

2022/12/11

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