ひとりでも大丈夫
ひとりでも大丈夫 / 感想・レビュー
さくらっこ
まるで法話を聞いているような、わかりやすく心にしみるエッセイだった。最終章の著者の修行僧時代の厳しい毎日には驚いた。早起きや座禅などは覚悟の上だったろうが、粗食は本当に辛かっただろう。一日の摂取カロリーが、成人男性の4分の1程度だとは…空腹なんてもんじゃないだろう。でもそれを乗り越えたから、生きていることの喜びや自分にとって大切なものがわかったとのこと。一読しただけでは消化しきれない内容だったので、続けて枡野さんの著書を読みたいと思う。
2023/01/29
陽子
自分自身と正しく向き合って、本当に大切なものを見極めて生きることを示唆する内容。仏教用語に因んだエピソードが色々出てきたが、なるほどねと共感できるものも多かった。「世の中に、変化しないものはありません。大切なのは、変化を拒絶するのではなく、どんな変化にも動じない心を育てることです」「どんな思いを、誰の心に遺せるか。それがあなたの生き方です」「与えられた命を使い切ること」心に残る話が色々あった。柔軟に。かつ、たくましく賢く。そんな風に生きていけたらいいなと思った。
2021/01/02
テツ
『主人公』という言葉は本来禅語であり、外部世界とは遮断された本質的な自分を指す。本質的な自分とは如何なる存在なのかと日常生活を通して問い続けることにより、他者の評価や他者の創り上げた世界は自分とは何の関係もないという境地に至ることの大切さ。自分の外側で何が起きようとも取り乱し揺らぐことはない。それはただ起きただけのこと。何も否定せず何にも縛られずただ個として世界と対峙することでしか見えない何かが確実に存在する。
2021/06/27
双海(ふたみ)
「他人の言葉を妄信したり、他人に言われるがままに動いたり、人目ばかりを気にしていると、いつの間にか、「自分不在」の人生となってしまいます。」
2024/08/07
Michiko Kikuchi
人はみんな1人。本当に必要なものだけに囲まれて生活できるように上手に1人になりたいな。
2022/09/28
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