京都いにしえ殺人歌 (広済堂文庫) (廣済堂文庫 こ 4-2)
京都いにしえ殺人歌 (広済堂文庫) (廣済堂文庫 こ 4-2) / 感想・レビュー
ヨーコ・オクダ
宮之原警部シリーズ。今回のアシスタントは、東京の短大で国文学を学び、卒業後は芦屋の実家へ戻り、図書館で働く夏代。タイトルに「京都」とあるが、最初に殺された男性が芦屋の酒メーカーの関係者である他、在原業平と結びつきそうなダイイングメッセージ、在原業平の家系と似たような親族間のゴタゴタがあった点から、京都の描写は少な目。ただし、真相のカギはやっぱり「京都」なので、重要キャラたちに関連する東京、芦屋、岡山、蒲郡といった土地から仕入れた情報を組み立てながら着実に正解に辿り着く宮之原警部のスマートさがエエ感じ。
2020/06/07
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