夜よりほかに聴くものもなし―山田風太郎傑作大全〈8〉 (広済堂文庫) (廣済堂文庫 や 7-8 山田風太郎傑作大全 8)
夜よりほかに聴くものもなし―山田風太郎傑作大全〈8〉 (広済堂文庫) (廣済堂文庫 や 7-8 山田風太郎傑作大全 8)
- 作家
- 出版社
- 廣済堂出版
- 発売日
- 1996-11-01
- ISBN
- 9784331605493
夜よりほかに聴くものもなし―山田風太郎傑作大全〈8〉 (広済堂文庫) (廣済堂文庫 や 7-8 山田風太郎傑作大全 8) / 感想・レビュー
北風
老刑事が主人公の連作短編です。自白する犯人が多いので推理小説と呼ぶのは少し疑問ですが、面白いですね。たしかに面白い。犯人の動機がこの本の最大のポイントです。ただ読んだあと、ものすごく気持ちが沈みますけどね。
2016/03/17
tara
社会派テーマで心をえぐる内容もさることながら、1本1本練り込まれたプロットが驚異的。事件の構図が反転する解決パートは、まさしく本格ミステリの読み応え。
2016/04/30
辺野錠
重くてやるせない小説。八坂刑事の毎回最後の台詞の「それでも……」の間が本当に重い。「黒幕」や「無関係」は今でも通用する話じゃないだろうかと思った。「敵討ち」の余りにも皮肉な結末も印象に残った。
2014/04/13
tan_keikei
現代ものの連作ミステリーです。高度成長期の歪みを反映したリアリティある動機と、作者らしいロマンチズム溢れる犯人のキャラクターが融合し、不思議な余韻を残す作品集っでした。
2014/03/20
denz
面白い。久しぶりに納得の風太郎小説を読んだ。異常ともいえる正義感で、犯罪を犯す人々を「それでも」と老刑事が手錠をはめるところですべての事件が終わる。この繰り返しのワンパターンでも読ませる傑作。風太郎先生の戦後社会批判のミステリー。
2011/10/24
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