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海の蛍―伊勢・大和路恋歌 (広済堂文庫) (廣済堂文庫 さ 4-6)

海の蛍―伊勢・大和路恋歌 (広済堂文庫) (廣済堂文庫 さ 4-6)

海の蛍―伊勢・大和路恋歌 (広済堂文庫) (廣済堂文庫 さ 4-6)

作家
澤田ふじ子
出版社
廣済堂出版
発売日
1998-02-01
ISBN
9784331606452
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海の蛍―伊勢・大和路恋歌 (広済堂文庫) (廣済堂文庫 さ 4-6) / 感想・レビュー

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山内正

十七の鈴は父が井戸端であいつが不憫でと声が残ってる 松阪か伊勢に女郎にと親が決めていた 不作が必ず娘に不幸を運ぶ 鈴も村から去って行く遊び仲間を幾度も目にしてる 大阪で決まった米の相場は遠見が旗で江戸まで伝える 隣村の孫ハに山を超えて話に行く 金は作る十両が相場やと 翌日父に孫ハが金を作ると話を 六日して祠の裏で村人が話してる 古塚掘れば玉や太刀が出るかも知れんが 戸板に運ばれ孫ハが 石の狐が女郎に売れて行けと 赤い目で笑う

2020/10/05

山内正

桑名の村の農家の長女お鈴 ニ年続いて不作に年貢が払えず 町の女郎に売るしか借金は返せない お鈴も何度も知った姉さんが村を出た 今夜にでもと親の話を聞いた せめて別れの話をと隣村孫ハにと 途中に祠と横に狐の石造がある 借金を払い今年の算段をしないと 一家は離散かもしれへんと 綺麗な着物着て男と寝るの我慢できへん 五両くらい古墳で作れるかもと 五日して心配で隣村に 途中祠で 村人の声が 孫ハと聞こえた 戸板に運ばれ祠の横からきた 狐がニッと笑った

2020/06/10

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