悪魔の発明―23人のマッド・サイエンティスト (広済堂文庫―異形コレクション) (廣済堂文庫 い 6-4 異形コレクション 4)
悪魔の発明―23人のマッド・サイエンティスト (広済堂文庫―異形コレクション) (廣済堂文庫 い 6-4 異形コレクション 4)
- 作家
- 出版社
- 廣済堂出版
- 発売日
- 1998-04-01
- ISBN
- 9784331606599
悪魔の発明―23人のマッド・サイエンティスト (広済堂文庫―異形コレクション) (廣済堂文庫 い 6-4 異形コレクション 4) / 感想・レビュー
眠る山猫屋
再読、異形コレクション。今回はマッド・サイエンティストがモチーフ。小中千昭さん山田正紀さん、スリリングで良い。女性が描けないと自嘲する山田正紀さんが描いたヤサグレ女子高生リコは、実は理知的で素敵。彼女が辿り着いた秘密は。岡本賢一さんの囚われた人々の絶望感、岡崎弘明さんの耳が遠くて茶目っ気たっぷりなお祖父さんを取り巻く暖かさ。様々な色合いのマッド・サイエンティストたちの物語でした。最後に〝最初の〟マッド・サイエンティスト堀晃先生登場に痺れました。
2018/10/03
那由多
悪魔の発明=マッドサイエンティスト。一体どんな狂った発明が披露されてるのだろう?とワクワク。『イモーター』『雪鬼』『明日、どこかで』『レタッチ』『俊一と俊二』『白雪姫の柩』『柴山博士臨界超過!』が面白い。中でも『空想科学博士』のほのぼのマッドサイエンティストジイちゃんが、異色で良い。
2018/08/07
ひょろ
マッドサイエンスをテーマにした競作集。小中千昭「イモーター」と堀晃「ハリー博士の自動輪」が似通ってしまっているのがもったいない。芦辺拓「F男爵とE博士のための晩餐会」は芦辺らしさが漂っている。牧野修「<非-知>工場」人間の知の限界の外にある現象という考えは私に深く影響を与えてくれた。
2016/07/25
ext3
普通に面白いのは「<非-知>工場」「決して会うことのないきみへ」「32」「白雪姫の柩」「スウェット・ルーム」「柴山博士臨界超過!」「断頭台?」と割と良いものの割合が大きい。特に面白かったのは霜島ケイ「雪鬼」我孫子武丸「レタッチ」岡本賢一「果実のごとき」。不思議な事に、菊地秀行や井上雅彦の作品が、まだ読める代物だったりする。近年のあのやる気のない作品はなんなんだといいたくなる。
2011/07/18
live-gon(リベゴン)
このテーマだとどうしても設定が似てくるなー。「よいこの町」は既出のアイディアといっていいんだけど、マッドサイエンティストの気配っていうのがテーマとリンクした濃い雰囲気になっていた。「空想科学博士」も面白い。ファンタジーなのに怖いという難しいところをモノにしている。「ハリー博士の自動輪」は見事なSFで、奇想天外でもこれはSFだよなと思った。一方で噴飯ものなのが「星月夜」。ホラーが結果として怖くないならいいんだけど、この作品には怖がらせようという意思さえ感じられなかった。
2013/06/17
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