俳優―異形コレクション〈13〉 (広済堂文庫) (廣済堂文庫 い 6-13 異形コレクション 13)
俳優―異形コレクション〈13〉 (広済堂文庫) (廣済堂文庫 い 6-13 異形コレクション 13) / 感想・レビュー
眠る山猫屋
ジャンル的にちょっと興味が湧かないかな?と思っていたが、読み始めたら一気に読破。やっぱり質が高い(偉そう)。再読なんだけども。 今回いちばん引き込まれたのは斎藤肇さん『柚累』の薄暗い繊細さ。もちろん、冒頭の五代ゆうさんの『遍歴譚』から巻末の菊地秀行御大『化粧』まで、グランギニョールから幕間まで感情を揺さぶられる作品が多数。キチンとホラーもしていて、満足な一冊。
2020/05/26
那由多
俳優なんて、そそられないテーマだなと思ったのは間違いだった。どれもこれも世界が濃密で、粒揃い。新津きよみ『タクシーの中で』、早見裕司『決定的な何か』、田中文雄『死の谷を歩む女』、友成純一『黄昏のゾンビ』が特に気に入った。
2021/08/28
ひょろ
斎藤肇氏の「袖累」は何だこの世界はと思わるし、あっと驚く落ち。最後の一文まで”やってくれたな”という感がある。 流石、ショートショートコンテスト出身作家。
2019/08/08
madhatter
再読。一般人が何かの弾みに「俳優」にならざるを得ない恐怖を描いた「願う少女」「死の谷を歩む女」なども勿論良い。だが、やはり演技に魅せられた、俳優達自身の物語が好きだ。そして、彼等の存在が、今よりももっと強烈で切実な娯楽だった、やや古い時代、人物を扱った作品が多いのが嬉しい。例えばヴィクトリアンホラー「新人審査」に描かれたように、舞台が人を惹きつける力を、より強く感じられる気がするのだ。観客は俳優に惹かれ、俳優は演技に魅せられ、さてその中心には何があるのか。
2012/04/04
ノリスケ
声優とゾンビの話が面白かった~。
2023/10/18
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