有明の月―豊臣秀次の生涯 (広済堂文庫) (廣済堂文庫 さ 4-11)
有明の月―豊臣秀次の生涯 (広済堂文庫) (廣済堂文庫 さ 4-11) / 感想・レビュー
カルバンク
歴史上の人物で一番関心が あったのが悲運の人「豊臣秀次」だった。だが今まで読んだ時代小説では秀吉の脇役だった。検索し彼が主役の「有明の月」を知り手に入れる。読み始めると私の「秀次」像にピッタリ。心優しく賢い農民の子「信吉」は秀吉に無理矢理「関白秀次」に仕立て上げられ、そして邪魔になると切り捨てられた。母ともが秀吉の姉じゃなかったら、弟「猿ノ助」のままで行方不明だったなら 木下一族の悲劇はなかったろうに。しかし、その悲劇は家康の思惑で起こったと思うと「大河ドラマ」を見るのが時代のせいとは言え辛くなってくる。
2023/05/15
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