寄席放浪記―なつかしい芸人たち (広済堂文庫―ヒューマン・セレクト) (廣済堂文庫 イ 2-1)
寄席放浪記―なつかしい芸人たち (広済堂文庫―ヒューマン・セレクト) (廣済堂文庫 イ 2-1) / 感想・レビュー
uburoi
映画も含めて小屋で直に楽しむ演芸がもはや廃れて久しい。そこいくとこの本は宝物みたいなものだけど、けっこう読むのはしんどい。顔見知りの全く居ないパーティ会場をさまよい歩くような感覚だ。色川のエッセイと対談で構成されるが、立川談志が機関銃のようにつぎつぎ芸人の名前を羅列してひとりとしてわからない。チャンバラ映画のところでほっと一息つけるけど、それでも知らない役者ばっかだ。『清作の妻』って出てきたから「お」と思ったら村田実監督作品の無声映画だった。増村作品がリメイクだったとここで知った。
2015/12/20
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