おこりんぼさびしんぼ (廣済堂文庫) (廣済堂文庫 ヤ 8-1)
おこりんぼさびしんぼ (廣済堂文庫) (廣済堂文庫 ヤ 8-1) / 感想・レビュー
道楽モン
水道橋博士、吉田豪というタレント本の猛烈な読み手が共に推す、ベスト・オブ・タレント本。再発された文庫も既に古書市場ではプレミア化している。本日現在、定価の2倍。山城新伍による若山富三郎&勝新太郎の思い出語りなのだが、やはり伝説となっているだけあって様々なエピソードのひとつひとつがトンデモナイ。社会通念から逸脱すること甚だしい。芸のために非常識が許されるのかと、良識人は非難するかもしれないが、他人を見下したり権威を振りかざしたりは決してせず、むしろ嫌悪していた。そのバランス感覚がスケールの大きさの裏付けだ。
2024/07/07
ヨーイチ
山城新伍が自分が仕えた(本人は人生を乗っ取られたと言っている、仲々の名言だと思う)若山富三郎と勝新太郎について語った本。昔の大映画スターの打ち明け話が面白くない訳が無い。ぶっちゃけて言えば、サバを読んでいたって構わない。スターってのはそんなものだ。小生の関心から言うと、「二人とも六代目菊五郎を神の如く尊敬していた」って話はチョット意外。勝新太郎論は俳優でなければ書けない観察で腑に落ちた。山城新伍って頭が良かったのだろう。育ちの良さもあり、映画斜陽以降はテレビでも活躍することになる。続く
2015/04/03
秋 眉雄
若山富三郎、勝新太郎、山城新伍、本物の役者・芸人、昭和。そんなところのどこかに少しでも心に引っかかるものがあるのなら、絶対に読んだ方がイイ一冊です。もう間違いなく名著。五合庵さんにお薦めされるまで、文庫になっているのを知りませんでした。ありがとうございますー
2017/02/07
gtn
兄弟、特に兄若山の稚気に魅了される。親分若山に心底惚れていなければ、こんな本書けない。
2019/08/07
0607xxx
愛すべき兄弟たちの物語。タレント本史上に残る名著の看板に偽りなし!
2016/07/19
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