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イルカの星

イルカの星

イルカの星

作家
葉祥明
出版社
佼成出版社
発売日
1996-09-01
ISBN
9784333018154
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イルカの星 / 感想・レビュー

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やすらぎ

聞こえないはずの声が遠くから聞こえてくる。上も下もなくして、手と手を取り合って、空は海のように、海は空のようにあればいいよ。人はつい忘れてしまうけど。広く自由な冒険心があれば、イルカの星に連れていってくれるかもしれない。純な瞳に見つめられて、しなやかな背びれに導かれて、静けさとやすらぎの底に彷徨う大切なものを見るまで、深く深く潜っていこう。きっと見えてくる。きっと聞こえてくるよ。広大な宇宙に浮かぶ小さな星のように儚くて、誰しもの心のなかにあるはずの青い海のような穏やかさは、皆の気持ちとつながっているから。

2023/12/23

優希

とても心に響きます。イルカの声が聞こえる少年が、イルカに導かれるまま海の世界へと入っていく。そこで伝えられるのは大切なメッセージでした。文明が生まれ、世間が様々な面で発達していくことで生まれたのは負への道だということを改めて気付かされます。時代が進むとともに、人々は優しさや希望を忘れ、今を生きることしか考えなくなったのかもしれません。ターコイズブルーのグラデーションやイルカの美しい絵に癒されます。

2016/12/03

モリー

イルカの星は、私たち人間の星でもあります。勿論、全ての生き物のための星なのです。青い水の惑星、地球は、人間だけのものじゃありません。それなのに人間は、核実験で海を汚し、大量のプラスチックを海に流し込み、温暖化は海の海水温を上昇させ、海に生きる生き物たちを傷つけています。人間が生み出した科学技術と経済を基礎とした物質文明は、行き詰まっているのかもしれません。この絵本に登場するイルカは、「自由な心、シンプルに前向きに生きる喜び、優しい思いやり」の大切さに気付かせてくれます。

2021/11/19

momogaga

【大人こそ絵本】カフェ本。群青の表紙に惹かれました。ストーリーも響いた。美しい星で、仲良く共生していきます。できますよ。"Just love. love yourself and love all ..." #英語生活

2022/06/10

丸和 華

「感じるべきは喜びや幸せ。だのに人間は失うこと、失敗することを心配し恐れてばかり。だから自分が本当は何がしたくて、何をすべきなのかが見えなくなっている。深く深く、もっと深く、深くもぐって感じよう」私はそんなメッセージを受け取りました。そうですよね、自分が幸せを感じる事が出来れば周りにも優しさをわけてあげたくなる。そちら側の人間に私もなりたい。葉祥明さんの言葉が心の奥底にじんわりすーっと染み入ってくるファンタジー絵本。葉祥明さんは深層心理に直接訴えかける色使いをなさいますね。そのグラデーションに癒されます。

2021/11/07

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