内海の輪 (カッパ・ノベルス)
内海の輪 (カッパ・ノベルス) / 感想・レビュー
Mentyu
松本清張が考古学マニアであったことは、藤森栄一との交友関係などから知っていたが、推理小説にどのように反映されているかまでは知らなかった。実際に読んでみると、かなり細かい考古学知識をチョロチョロ入れてきて面白い。そんな本書の掲載作品は、犯人は現場に必ず戻ってくるし、考古学者も担当した現場が気になって立ち寄りがちである。よって(以下略)というお話と、実測には不可欠なディバイダーが赤く染まる話の二本立て。事件は現場で起きている!!
2021/05/07
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