三面記事で読むイタリア (光文社新書)
三面記事で読むイタリア (光文社新書) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
2002年のものなので、もう15年も前といささか古いのだが、本書はイタリアの三面記事とはいっても、事件そのものではなく、それにまつわるイタリア人たちの悲喜こもごもを描くことに主眼があるので、さほどには古さを感じさせない。もっとも「イタリアやイタリア人を一般化するのは無意味である」と著者自身が言うように、まさに一般化されないところにこそイタリアの魅力と魔力があるのだろう。マフィアとフェラーリが同居するのがイタリア。なにしろ、かのゲーテだってイタリアを「秘密の愛人」と呼んでいるくらいなのだから。
2017/01/30
Yasutaka Nishimoto
いわゆる三面記事を取り上げ、面白おかしく…と予想していたが、世界を支配し、また支配されてきたこの国の人々の行動がよく分かるような、文化と生活の様子で構成されている。2002年と古い本だが、イタリアのことが分かった気になってくる。
2017/04/21
Hiroshi Horikami
古いが酸いも甘いもイタリアの本。イタリア行きたくなった。
2013/07/07
noko
もっと軽く笑える話かと思いきや、意外に重いネタばかり。そして2002年なので微妙に情報が古い。帯に騙された感。マフィアの話がびっくりでした。どうせならイタリア旅行前に読めばよかったなあ。
2010/10/25
rbyawa
少々不謹慎ながら面白い事件とかあるんだろうな、という下世話な期待はあったものの、そこに行き着くまでに(中盤にはぽちぽち)かつてレイプされた女性はその相手と結婚するのが当然であり、その「約束」を破棄したら近隣住人からも非難され引越しを余儀なくされ、けれど彼女の勇気がイタリアを変えたと言われているというのが現代の話で、しかしドライブ中にパートナーをつい殴ってしまうという記事も出てくる辺り。ああ、地位向上、したのかな。。。巻末は政治家とマフィアの生々しい話、抱腹絶倒(帯の煽り)、してる場合ではないような。
2010/04/03
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