会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く (光文社新書)
会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く (光文社新書) / 感想・レビュー
ワダマコト
リスクが存在しない選択肢なんてありえない。見えないふりはもうやめにしよう。なんとなく大学に行って、みんながやっているから自分も就活して、安定的な大企業を志望して。一見普通の行動も、ちょっと考えればリスキーなことだらけ。「考えない」ということがいかに危ないことなのか、改めて頭に刻んでおきたい。
2013/12/18
おいしゃん
強烈なキャラクターゆえこの人の本をなんとなく避けていたが、初めて読んでみたらとても読みやすかった。おそらく過激な発言はマスコミ向けのパフォーマンスの1つで、とても頭の回転の速く、かつ思慮深い方なのでは、と印象を抱いた。
2018/10/31
えちぜんや よーた
著者の勝間さんは、リスク・リテラシーという言葉をキーワードとし、「魔法の言葉」に取り込まれることの、危険性を指摘しています。特に、1章と3章では、OECD(経済協力開発機構)や政府の統計を交えつつ、 法律、経済など、私たちが、「当たり前」と思い込んでしまっていることについて、解き明かしをしていきます。「当たり前」のようなことについて、 「自分の頭で考えてください」というメッセージ性が感じられます (特に20~40代の人に向けて)。
2012/11/25
黒頭巾ちゃん
人生の「リスク」についての概念を問うた内容 まず、この閉塞した社会は「企業の終身雇用制度」が原因であり、この制度は高度経済成長によって維持されていた。しかし、現在は時代が変わり、かつて人が行っていた作業はITの進歩によって機械が行うようになってきた。それは、製造業の非正規社員の解雇が表している。非正規社員が雇用されたのは、従来の終身雇用制度によって高給取りとなった高齢者を守るため。まぜ、コストパフォーマンスが悪いを彼らを解雇できないかと言うと“により解雇要件が厳しくなった”為。副業は必須ですね♪
2009/04/02
kawa
筆者の主張する通り、人生で如何にリスクをコントロールしていくかのノウハウを学ぶチャンスは、今の学校教育の中に盛り込まれていない。非常に問題だと思う。本書はそのリスク・リテラシーを身に着ける入門・総論編として良書だ。ただ、本書が刊行されて8年、社会体制のなかで変革すべきと主張する①終身雇用体制からの脱却②道州制の導入③源泉徴収・年末調整制度の見直しの3点、何らの手も打たれていない。下り坂の日本が、今一度浮上できる決め手だと思うのだが、既得権益層の抵抗は厚い。とことんダメにならないと社会は動かないのだろうか。
2017/09/09
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