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教養としての聖書 (光文社新書)

教養としての聖書 (光文社新書)

教養としての聖書 (光文社新書)

作家
橋爪大三郎
出版社
光文社
発売日
2015-03-17
ISBN
9784334038465
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教養としての聖書 (光文社新書) / 感想・レビュー

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優希

講義形式で著者と受講生の会話で進むので比較的わかりやすかったです。聖書から『創世記』『出エジプト記』『申命記』『マルコによる福音書』『ローマ人への手紙』『ヨハネの黙示録』の6章に視点を絞り、その内容を掘り下げる感じでした。ここはこんな感じ、というスタンスなのでちょっと軽めの解説書と言ってもいいかもしれません。簡潔に内容を説明し、それがいかにキリスト教徒に影響を及ぼしているかを考察しているので、馴染みのない人でも入りやすいと思います。聖書を読んだことのない人が大まかにつかむ教養としてはいいのではないかと。

2016/08/29

さぜん

イスラム教、ユダヤ教、キリスト教の違いも新訳、旧訳さえも知らなかった私にとって「へー」と思うことばかり。これを皆さん理解して信仰されているんですね。「神はえらいけど理屈があれば何を言ってもいい」はなるほど。だから論争がある。自分の考えや意見をはっきり言う土壌はこうして培われているのか。全部は全く理解できないけど宗教の本質みたいなものはうっすらと分かった。視野を広げるための教養としては必要なんだろうな。

2022/08/08

みき

全能のクセに自分が作った人間が言うことを聞かなくなったら滅ぼそうとしたり、場合によっては論破されてみたり意外に愛くるしいのではと思えるキリスト教の神さま。このある種のいい加減さが信者を増やす原因になっていのかもしれないなと。本書の構成は旧約と新訳、そして有名な黙示録を網羅的横断的に記載。本書を読めば聖書ってこんな感じなのねと雰囲気は掴める。しかし教養としての聖書というタイトル通り、聖書の歴史的側面がメインの論点?なので、信仰しているヒトが、何故信仰しているかは不明になりますね。

2022/09/30

ころこ

『資本論』は左派の「聖典」と呼ばれ、書いてあることをまずは「正しい」ものとして扱いますが、これはもちろん『聖書』が念頭にあっての言葉です。ベストセラー『ふしぎなキリスト教』では「誤りが多数ある」と実証主義的に告発するひとが現れました。しかし我々が知りたいのは、『資本論』からは労働価値説の正確な理解よりも、どんな現代的意義を読み取れるのかだというの同じように、『聖書』のエートスから何を読み取れるのかだろうと思います。

2021/12/07

Y

ダイジェスト版聖書といった感じの本書。黙示録ははじめて知ったけど、受講生の人がコメントしてたように私もとてもついていけなかった。悪い人に悪用される危険性を孕んでいると思った。やはり自分には仏教が肌に合うと深く感じ入った。受講生が素朴な疑問を投げかけるので、橋爪さんが他の著作では語らないようなことも聞けて良かった。キリスト教を知ることによって西洋の文化の根底にあるものに触れられるという意味で、キリスト教を学ぶのは大切なことのように思う。信仰という立場からではないが、これからもキリスト教に迫っていきたい。

2015/04/26

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