目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)
目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書) / 感想・レビュー
やすらぎ
発想の変身ができる本です。見えることによって死角ができる。見えない人には死角がなく客観的に三次元的把握をしている。例えば月には表裏があり、私たちには表面を見せてくれているけど、本来は面ではなく球体。人は同じものでもいろんな見方をしている。目という器官が優先されているが、耳で見る、目で聞く、鼻で食べる、口で嗅ぐという感覚はみんなが無意識にやっている能力。それを脳にどう描くのか。…感覚を研ぎ澄ますために情報は邪魔をするときがある。顔や見た目より声や言葉を重視にするという、本来あるべき大切なことを教えてくれる。
2021/04/04
けんとまん1007
想像できない世界がここにあると感じた。それにしても、人間という不思議な能力の塊を再認識せざるを得ない。五感をふるに活用して・・・というのとも違う世界がある。どう認識し、どう判断しているのか。人は、それぞれ違うということを前提として考えると、いくらかハードルが下がる。お互い様というスタンスがいいのだと思う。
2017/06/29
はっせー
ゼミの教授からのおすすめ本。めっちゃ面白かった!視覚障害者にフォーカスして話が進められる。私たち健常者は視覚を重視しすぎているためそれ以外の感覚を軽視しまっている。視覚障害者の方は視覚以外の感覚を使い生活している。人によっては楽しんでいると書いてあり驚いている。視覚障害者といって私たちは可哀想だとか気を遣わないといけないものと理解してしまう。しかし障害がある方も人によって千差万別である。それを一括りにするのは本当にいけないことである。視覚がある私たちこそフィルターをかけて見てしまっていることを実感した!
2021/04/03
舟江
「見えないことは欠落ではなく、脳の内部に新しい扉が開かれること」だという。また、健常者が、障害のある人と接するときに、何かしてあげなければいけない、とくにいろいろな情報を教えてあげなければいけない、と構えてしまうことは良くない。など、考え違いを指摘してくれる本であった。
2019/07/16
ダイスケ
audibleで視聴。長い間、積読本となっていたが聞き流しならと再生した。「何で、もっと早く読まなかったんだろう。」が読み始めての感想。学術的でも視覚障害者を支援することが必要なんだと説くこともなく、「見えない」ことが見えていないことではないと気づかせてくれた。 ヨシタケシンスケさんとの絵本が出版されているとのことなので、機会を作って読んでみたいと思った。 人と違うことに生きづらいと感じるなら、この本は視点を広げる、変えるきっかけになるかなと思う。
2022/08/28
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