冥府神の産声 (カッパ・ノベルス)
冥府神の産声 (カッパ・ノベルス) / 感想・レビュー
座敷ワラジ
ちょいと難しいかなぁと思いつつ、読み進めていたけれど、後半はどんどん引き込まれて…。第2人称の死。なるほどなと。生死ってほんと、神の領域で犯してはならない場所だったのでは…と考えさせられた。
2015/01/05
みっくん
表紙の写真がないのが、ちょっと残念。この人のは、タイトルも秀逸。主人公は、魅力的だけれど、こういったサスペンスに多いタイプですが、周囲のキャラクターがいい感じ。紋切り型じゃなくて良くも悪くもリアリティがある。 脳死は、難しいですねぇ。生死に人間が手出しするなと言いだせば医療自体が無意味になる。まだ心臓が動いている温かい人を「死んだ」とは思えない。でも、心臓移植さえできれば助かる命を見捨てるのも辛い。 逃避定な結論:早くSPI細胞の技術が進化してくれー!・・・でも、きっと、また違う問題が出るんだろうなぁ。
2016/03/12
KOU
臓器移植を可能にするためには人間の死というものを判定しなければいけない。それには脳死という判定でいいのか?心臓移植は脳死判定の後に行われる。ということは、脳死は絶対的基準なのか?とてもデリケートな問題であり、専門外の者にはとても結論など出せない。人の組織を完璧に再現したとしても生命が吹き込まれるわけではない。まして、太陽や月、山、川、海などの無機的自然現象に魂の存在を太古より感じてきた、これまでの人類の精神活動はどうなるのか?眠れなくなる。そのようなことをサスペンス仕立てで考えさせる秀作。
2015/12/03
takoing
デビュー後、最初の長編、ということで 「あぁ、こういう作風で行くつもりだったのかな?」と 虜になったシリーズものとのギャップがありました。
2014/02/23
shino
脳死を巡っての人間ドラマにぐいぐい惹きこまれました。トウトって何者?と思いつつ……。
2013/09/25
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