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虚の王 (カッパ・ノベルス)

虚の王 (カッパ・ノベルス)

虚の王 (カッパ・ノベルス)

作家
馳星周
出版社
光文社
発売日
2000-03-01
ISBN
9784334073787
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虚の王 (カッパ・ノベルス) / 感想・レビュー

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スヤスヤzzz

暗黒小説といいつつも暴力沙汰だった。救いなく堕ちてく様こそがこの類いのジャンルの醍醐味だけれど、本書の自ら救いをなくしてく主人公はどうも合わなかった。心の支えは誰しも求めるし、それは俺もいつだって欲しい。でも妄信的に信頼する事は間違えてるし、危険なことだなと。

2015/12/10

よっちゃん

『長編暗黒小説』とある。しかも舞台は『渋谷』。ストーリーが単純だから会話の部分だけ流し読みする。数ページ読み飛ばしてもいっこうに差し支えなし。ただこれも常識人としては拒絶反応が起こる内容でした。どうやら『バイオレンス』と『暗黒』を使い分ける必要があるようです。「虚の王」のヒーローも性格破綻者なんですね。この小説から引用すると「自分にしか関心を持たず、持てず、他人の痛みには無関心なくせに、自分の痛みには異常に敏感だ。人を傷つけてもなにも感じず、自分の欲望を満たすことに腐心している」。なるほど判った。

2003/05/25

きら

かつて渋谷で名を轟かせた伝説のチーム、"金狼"メンバーだった隆弘は、現在ではヤクザの下っ端に甘んじていた。だが、異質の存在である栄司と出会ったことをきっかけに、再びヤクザと対立する道へと踏み込んでいく。 馳星周初期の作品だということが、一読しただけでその空気からわかる。最近の馳星周は、器用になって様々な毛色の話を書いていてるけど、この頃はまだ何を題材に書いても、良くも悪くもいかにもって感じだったもんなあ。凄くすっきりしない結末でモヤモヤする。栄司にはもっと痛い目(肉体的な意味ではなく)にあって欲しかった。

2012/01/25

zazo嶋

圧倒的に救えない世界感。当時の馳氏のお得意の作品。

2008/11/05

ゆかり

おもしろかったけど、最後もやもやが残る感じ。栄司くんはその後どうなったんだろう。金狼のことをもう少し詳しく知りたかったです。

2015/03/09

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