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九つの殺人メルヘン (カッパ・ノベルス)

九つの殺人メルヘン (カッパ・ノベルス)

九つの殺人メルヘン (カッパ・ノベルス)

作家
鯨統一郎
出版社
光文社
発売日
2001-06-01
ISBN
9784334074302
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九つの殺人メルヘン (カッパ・ノベルス) / 感想・レビュー

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ばりぼー

12、3年ぶりの再読。日本酒バー「森へ抜ける道」を舞台に、「厄年トリオ」(現在なら56、7歳?)の雑談を聞くだけで、女子大生桜川東子が鮮やかに推理するシリーズ第1作。有栖川有栖「マジックミラー」のアリバイトリック9分類を、グリム童話になぞらえて連作にするという凝った作りになってます。事件のトリックそのものは軽くてご愛嬌程度ですが、グリム童話の精神分析学的新解釈、昭和世代(30年代生まれ)の流行りものネタのトーク、日本酒の薀蓄などツボは盛り沢山。本筋と関係ない雑談に波長があいさえすれば、かなり楽しめます。

2014/11/25

チャコ

シリーズ1作目。再読。ミステリのアリバイ崩しをメルヘンに絡めて解決していく作風。わたしはミステリとしてよりも、お酒の薀蓄本、メルヘンの解釈本として楽しみました。料理の描写も本当に美味しそうで良かったです。設定や登場人物はユニークだと思いますが、9編とも同じ展開なので途中で飽きがきてしまいました。厄年トリオが日本酒片手に語る雑談が世代的に自分の両親くらいの出来事のため、ほとんど分からなかったのも一因かもしれません。

2014/11/24

ぜんこう

他のシリーズでも出てくる桜川東子さんの初出(?) アリバイ崩しはわかるけど、僕にはかなり強引に思えるのもいくつか。 それより日本酒バーという設定で出されるお酒や肴も気になりました。 最後の話には歴史学者の女性も一瞬登場。

2019/06/20

ボトム

メルフェン専攻の桜川東子が容疑者の完璧なアリバイをグリム童話に独自の解釈を交えつつ崩していく。9つの短編の話は決まったパターンで進んで行くが飽きることなく読み終えた。話の舞台が日本酒バーということもありでてくる日本酒やおつまみもとても魅力的。

2018/01/05

そうたそ

★★★☆☆

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