邪馬台国の殺人 (カッパ・ノベルス)
邪馬台国の殺人 (カッパ・ノベルス) / 感想・レビュー
ヨコケイ
邪馬台国とヤマト王権の解明に繋がる古文書が見つかり、研究者と郷土史家が殺される。研究者の甥は、現場で出会った歴史小説家の女性に惹かれ、殺人事件の謎と歴史の謎に巻き込まれる。この手の物語、歴史の謎解きの納得度もさることながら、現代の事件との接続具合も気になる。どうしても説明等に紙幅が割かれてプロットはスタティックになり、あるいは歴史浪漫との対比のためかショボい現世的な話に落ち着きがち。残念ながらその弊がないではないが、まあいいか。
2016/11/19
meg
推理小説や旅情ミステリと思って読むと拍子抜け。確かに殺人云々の下りはあるけれど、推理というよりは古代王権の有り様に関する解釈が半分以上。邪馬台国とタイトルにはあるものの、内容はそこまで邪馬台国メインでもなかった。天智・天武朝に至るまでの人名が次々羅列されるので、殺人云々の下りを除けばPHPとかにありそうな古代王権宗教内紛テーマのもののような。
2015/05/23
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