風化水脈: 新宿鮫8 (カッパ・ノベルス)
風化水脈: 新宿鮫8 (カッパ・ノベルス) / 感想・レビュー
ドナルド@灯れ松明の火
昔はまっていた新宿鮫シリーズ。読書傾向が変わって積読本になっていたが大沢在昌に回帰する意味で読んだ。12年前の作品で、警察内部や中国人の日本へのはびこり方等状況説明がややくどかったが、中国人どもの跳梁跋扈ぶりは12年前の作者の見通しより現在はより酷くなっている。真壁と雪絵の間柄や元警官大江と鮫島のからみ具合なんかうまいなぁと思う。鮫島の生き様を詳細に描いてみせた本作はシリーズエンディングかと思わせる。しかし狼花新宿鮫IXと絆回廊新宿鮫Xが出版されているので続けて読もう。
2014/02/08
はかり
分量の多い大沢作品だった。新宿鮫シリーズ。ナンバー8ということ。ヤクザと中国人、女とその母親、そして元警官が入り混じる。特に元警官が面白い。酩酊して拳銃を奪われた警官が退職後、駐車場の警備員として長年地味な仕事につく。そこに男の矜持を観た。
2020/07/06
まぁにぃ
新宿鮫シリーズも8作目まで来てしまった! 今回のメインは、藤野組の真壁。 出所して鮫島に会う所から始まる。 こんな任侠は、もう絶滅危惧種。 逆に生きずらいのかも知れない。 一気読みでした。
2015/10/04
てつ
真壁の男気、鮫島との言葉を超えた信頼関係。雪絵への想い。まさにハードボイルド。雪絵の母と謎の老人大江との秘めた過去。複数のSTORYが最後には運命に引き寄せられ、1本に結びつく。読み応えのある作品。
2013/04/20
スライムボール
なかなか読みごたえのある内容で相変わらずの格好良さ! とにかく読みやすくて緊張感が堪らないシリーズです 今回はなんだか地名説明が多いのは気のせいかな…?
2011/11/05
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