アイルランドの薔薇 (カッパ・ノベルス カッパ・ワン登龍門)
アイルランドの薔薇 (カッパ・ノベルス カッパ・ワン登龍門) / 感想・レビュー
七色一味
読破。「嵐の山荘」ものの本格ミステリです。読み応え抜群。読友さんにオススメいただきました。最初はなんとなく『ボクらの時代』とかを想像してしまいましたが、これは早々に捨てました。登場人物の推理が冴える部分があるのに、意外と単純な抜けがあったりとちぐはくな感じはあるものの、非常に面白かったです。協力者がいるというのは早い段階で想像していましたが、なるほどね、という感じ。取ってつけた感じもある謎解き部分もありますが…。あそこでのフジのあの推理は何の意味があったのかなぁ、というのはありますがねぇ。
2012/11/15
yukision
アイルランドの武装勢力の内紛とミステリーがどう融合するのか好奇心たっぷりで読んだが、なかなかの読み応えがあった。登場人物の日本人が完璧すぎて他の設定なら鼻につくかもしれないが、この場合は話の中心が日本人名ということで一層読みやすくなった気がする。ともかく、アイルランド問題についてざっと知ることができたのは収穫。
2020/04/08
しょこ
北アイルランド問題を背景にした作品。世界政治や宗教、そもそも登場人物や地名がカタカナばかりのの作品は、苦手だったから不安だったけど、楽しんで読むことができた☆犯人は?殺し屋は??誰もが怪しくそこが読者を飽きさせない。外国人に囲まれながらも、日本人であるフジが冷静に人々の些細な言動や行動に注目して謎を解いていくのが爽快だった。フジのキャラクターに派手さはないけど、人柄の良さが感じられてとても好感度が高かった。また、終章の締め方も心憎い演出だった♪石持さん、追いかけてみよ~。
2016/12/28
悪者みきこ
再読。やっぱりこれが石持の中でいちばんだなあ。舞台もいいしキャラクターもいいしストーリーもいいし結末もいい。
2016/11/02
不見木 叫
石持浅海さんのデビュー作。北アイルランド問題という社会派テーマを背景に、それを利用したクローズドサークルものという本格ミステリー。フジ以外の人物が全員外国人なので海外ミステリは取っ付きにくいという人の入門書としても読めるかもしれない。
2012/08/29
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